概要 研究活動 教育活動
ホームページ http://www.tmd.ac.jp/mri/pcb/index.html

概要

当研究室では、①新たなタンパク質分解機構Golgi membrane associated degradation (GOMED)の解析とその生理的、病理的意義の解明、②細胞死機構の解析とその破綻に由来する疾患の治療薬開発、③ミトコンドリアやゴルジ体の機能異常に由来する疾患の克服、を3つの柱として研究を行っている。GOMEDに関しては、当研究室で発見した新しいメカニズムによるタンパク質分解機構であり、その生理的、病理的意義を解析している。また、GOMEDの実行機能解析も行っている。細胞死に関しては、哺乳動物個体の中で細胞死システムが如何に機能しているかを探索している。また、ミトコンドリアやゴルジ体に関しては、これらのオルガネラと細胞質との間の情報交換の基本原理の解明を目指している。最終的には、これらの知見を基盤に生命の動作原理の本質を解明することを目指している。

このページの先頭へ▲

研究活動

GOMED実行機構や細胞死の解析とその破綻に由来する疾患の治療薬開発、ミトコンドリア機能異常に由来する疾患の克服を3つの柱として研究を行っている。
①GOMED実行機構とその生理的、病理的意義の解明—当研究室が発見したGOMEDは細胞内の構成成分を分解することにより、生体の恒常性を維持している。当研究室では、GOMEDの実行機構、その生理的、病理的意義を解析している。

②細胞死の解析—多くの細胞は自殺装置を備えており、必要に応じ積極的にそのスイッチを入れ死に至る。生体で見られる多くの細胞死はアポトーシスであるが、当教室では世界に先駆けて「オートファジー細胞死」、「ミトコンドリアを介したネクローシス」を発見しており、これら非アポトーシス細胞死の生理的、病理的意義を解析している。また、この他の新しい細胞死機構を探索している。
1、非アポトーシス細胞死分子機構の解析(オートファジー細胞死、ミトコンドリアを介したネクローシス)
2、生体における細胞死の全体的役割
3、非アポトーシス細胞死の活性化による抗癌剤開発
4、細胞死の異常に由来する疾患や病態を明らかにし、新規治療法開発を行う。

③ミトコンドリアやゴルジ体の機能異常による疾患の克服—ミトコンドリアやゴルジ体の異常に由来する疾患に対して、モデルマウスを作製し、治療法開発を行なっている。

このページの先頭へ▲

教育活動

当研究室では、①GOMED機構の分子メカニズムの解明とその破綻に由来する疾患の治療薬開発、②細胞死機構の分子メカニズムの解明と関連疾患に対する治療薬開発、③ミトコンドリア機能異常に由来する疾患の克服を3つの柱として研究を行っており、これらの知見を基盤に生命の動作原理の解明を視野に入れている。細胞の生死やGOMEDの異常がどのように疾患と結びつくか、あるいは細胞内小器官の異常がどの程度の疾患と結びつくかを、その進化的意義まで含めて理解できるように教育する。
5月 大学院医歯学総合研究科医歯科学修士課程 生化学 講議
担当教員:鳥居 暁
このページの先頭へ▲