概要 研究活動 教育活動
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概要

当分野は、素材であるバイオマテリアルの基礎研究から、広く医工学の知識を集約した治療機器の開発研究まで、「医療への貢献」と「基礎科学の探究」をキーワードに活動しています。
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研究活動

医療および歯科医療に貢献する技術を開発するためには、分子レベルでの設計概念の構築とそれを実現するためのシステム化が必要である。高分子化学、有機化学、物理化学を基盤に、細胞工学、遺伝子工学の技術を用いて具体的な臨床応用を目指した研究を展開している。具体的な対象領域は、新医用材料開発、再生医療、遺伝子治療および治療工学である。

(1)脱細胞化生体組織を用いた再生医療
異種細胞の完全な除去、感染性細菌· ウイルスの除去を目的として生体組織を超高圧処理する新しい処理法を開発し、再生医療のための新しいスキャフォールドとしての応用について研究を行っている。

(2)生体由来材料の加工・高機能化技術の開発
生体由来材料に加工を施すことにより、新たな機能を付与した機能性材料の開発を行っている。具体的には、粉体、ファイバー、ハイドロゲルへの加工や機能分子とのハイブリッド化について研究を進めている。

(3)バイオマテリアルの炎症性評価法の開発
マクロファージは炎症に寄与する炎症型(M1型)と治癒に寄与する抗炎症型(M2型)に分極する。In vitroにてマクロファージの分極を指標としたバイオマテリアルの炎症性評価法の開発を行っている。

(4)免疫制御を目指した特異的な細胞捕獲· 放出技術の創出
がん免疫治療において、免疫反応を負に制御する制御性T 細胞(Treg)を除去することで、抗腫瘍免疫応答を増強できることが明らかとなっている。界面科学を基盤としてTreg を高効率かつintact な状態で捕獲· 回収する技術開発を行っている。
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教育活動

大学院では、医用材料工学特論、応用生体材料学、医歯薬産業技術特論、学部では生体医工学を担当している。
医療に貢献する技術について、分子レベルからデバイスまでを対象に、基礎知識から開発に必要な分子設計論までを講義する。
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