概要 研究活動 教育活動 教育方針 臨床活動および学外活動 臨床上の特色
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スタッフ

職名 氏名(カナ) 研究者情報
教授 石川 文彦(イシカワ フミヒコ)
講師 LIANG MINGGAO(リャン ミンッガオ)
助教 木脇 祐子(キノワキ ユウコ)
助教 田口 登和子(タグチ トワコ)
大学院生 戸田 重夫(トダ シゲオ)
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概要

包括病理学分野での大きな目標は、白血病・リンパ腫・腫瘍など多くの難治性疾患の理解と克服です。研究では、患者さんが研究の起点となり、研究のゴールも患者さんを助けることです。
疾患とその重症度を見極める病理診断の基盤を活かし、病理=切片というクラシカルな取り組みを大事にしながら、sequencing, computation, drug discoveryに至るまで、専門分野を超えて患者さんを助け支えるmotivationを共有し、皆で多様なscience and technologyを取り入れ、研究しています。「疾患克服に挑戦する気持ち=助ける病理学」を、スタッフから学生まで、世代を超えて共有します。
同じ診断でも、病勢や治療への応答性が異なるのが、ベッドサイドのreal worldであり、1. Humanized Mouseやpatient-derived xenograftと呼称されるシステムで、生体内での正常・疾患いずれもヒト細胞のdynamicsを知る、2. 個体から、各組織/臓器、細胞、蛋白、遺伝子、代謝物など、複数の階層を繋ぐように網羅的な計測を行い、dataからdiseaseの本質や弱点を見つけ出す、を重要視しています。スタッフは、皆、それぞれに理解したいと願う疾患、助けたいと思う患者さんを思い浮かべ、専門の分野を持っていきます。病理という世界だけで研究するのではなく、多くのコラボレーターと仕事をしており、その方々の元で学ぶことも奨励します。学部生でも大学院生でも医師でも、世界を知る・視る、素晴らしき人に出会う、その繋ぎの役割も担います。また、ビジネスディベロプメントの世界とcollaborateすることで、新しい治療を開発して患者さんの元へと届ける仕組みについて、国内外で取り組んでいます。共同研究者についても紹介しますので、医科歯科と各所を行き来しながらリサーチすることも、視野を広げ、研究を深め、夢を叶える良い方法かもしれません。
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研究活動

1. ヒト血液・免疫・疾患の再現
上記の通り、患者さんそれぞれに疾患の様子も違えば、それを抑えようとする免疫の力も異なります。免疫は、造血幹細胞から作られ、その過程をマウスに再現しながら、どのような遺伝子があれば、強い免疫を作ることができるか、また、白血病が骨で発生して、どのように全身に拡がり、それを阻止できる治療は何かを研究しています。助ける研究には、多様な考えや研究ツールが必要です。
2. 白血病再発の理解と治療開発
一旦、化学療法などで減少した白血病細胞が再び増えてくる「再発」を根絶するのが、私たちの大きな目標です。そのために、再発の原因となる細胞を見出し、その中に治療標的を同定して治療を作る。このような取り組みを、多数の患者さんの思いと共に進めてきました。白血病を追い詰めるように連続性を持って研究を進める姿勢と、進めながら、私たちも、変化するテクノロジーを学びつつ、より素晴らしいチームワークを構築する思いを持っています。
3. 骨髄微小環境の可視化
ヒト骨髄における骨髄微小環境の病理学的評価
血液学で知られている骨髄微小環境を光学的顕微鏡でとらえるには何か必要か?分子生物学的な側面からもアプローチする。
ランダム変異を用いた骨髄微小環境の構築 ~がん微小環境における細胞間相互作用の理解~
これまでの「がん微小環境」に関する多くの報告が主に予後不良のがんそのものを主体とした研究であったことに対し、本研究チームでは、包括的に腫瘍周囲支持細胞による薬剤耐性誘導のメカニズムを解明するために、新たなCRISPR screening法※3の確立を行いました。
CRISPR-Casを用いた疾患の治療抵抗性の理解
倉田准教授は、いち早くCRISPRを学び、国際的なリーダーシップを発揮してきました。腫瘍の治療抵抗性など、長年、解きたいと思ってそう出来なかったことに挑戦しています。
大学院生や若手病理医もCRISPRをそれぞれの研究テーマに上手に含めて、研究のレベルアップを図っています。
4. 乳がん、膵内分泌腫瘍、子宮内膜症、脂肪肉腫、悪性中皮腫など、幅広い疾患を対象とする病理学・医学の深化。疾患細胞・間質の関係性の可視化。
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教育活動

学部教育:病理学総論、各論実習、PBL、ブロック型学習、総合診断学実習、BSL等により、専門課程第1学年より第4学年に至る4年間を通して教育が行われている。実施にあたっては、人体病理学分野、病院病理部、分子病態検査学分野、難研神経病理部門、歯学部口腔病理学講座の協力のもとに行われている。各論実習の最後に行われる症例検討会、CPEでは少人数の学生が1症例を担当し、発表会を行い、症例経験を通した病理学の理解をすすめている。

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教育方針

卒後教育:病理学会認定医の資格を取得する事を目的とした病理解剖学、外科病理学の研修を行い、更に関連病院での研修も行っている。CPC、臨床各科との症例検討会を通じて、臨床医学に対する理解も深めていくようにしている。研究に関しては、通常の病理学的手法に加えて、免疫病理学、ウイルス学、生化学および分子生物学的手法など各人のテーマに応じて利用し、先端的な研究を行える様に配慮している。
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臨床活動および学外活動

附属病院と連携し、外科材料や生検材料、及び病理解剖で得られた諸臓器について、形態学的な診断を行っている。また、通常の形態学的手法に加えて、免疫組織学的検索も行っている。
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臨床上の特色

診断精度向上の為、分子病理学的検索も含めて診断を行っている。
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