職名 |
氏名(カナ) |
研究者情報 |
教授 |
大久保 憲一(オオクボ ケンイチ) |
研究者情報 |
准教授 |
石橋 洋則(イシバシ ヒロノリ) |
研究者情報 |
概要
呼吸器外科は呼吸器疾患の外科診断・治療に携わる診療科であり、呼吸器外科学分野は呼吸器外科に関わる診療・研究・教育を行う。
研究活動
・肺癌外科治療の低侵襲化
・難治性胸部悪性腫瘍に対する集学的治療
・転移性肺腫瘍に対する外科治療
・肺癌の臨床病理学的検討
教育活動
呼吸器外科医は主に原発性肺癌・転移性肺腫瘍・縦隔腫瘍・悪性胸膜中皮腫・気胸など肺・気管支・縦隔・胸壁疾患などに対する診断・治療のスペシャリストであり、一般外科の知識・技量を習得した後、呼吸器外科専門医を目指すことになる。
初期研修修了後、卒後3年目に1年間の一般外科研修を行い、日本外科学会専門医を取得できるだけの修練・経験を行う。その後、各コースにわかれるが、基本は呼吸器外科医の第一目標である呼吸器外科専門医を取得できるよう育成する(専門医コース)。
東京医科歯科大学医学部附属病院はこのようなスペシャリスト育成のためにも、完全胸腔鏡下手術などの低侵襲手術から高度な技術を必要とする拡大手術など豊富な症例を経験することができる。さらに大学関連病院および協力関係にあるhigh volume centerとの連携により多彩な呼吸器外科の経験を積むことで専門性の高い知識・技量を習得する。専門医を目指しながら臨床を経験していく過程で様々な疑問に遭遇するが、それらを大学院にて呼吸器外科領域の研究テーマとし学位を取得する(専門医大学院コース)。
また都市・地方という医療事情の異なる多彩な臨床経験により、地域中核病院にても医療に貢献できる医師を養成できる(広域連携呼吸器外科専門医コース)。
呼吸器外科専門医を目指す場合、いずれかのコースを選択してもらうが、他のコースへの中途変更もいつでも自由に可能であり、記載されている以外にも海外を含め国内にも多彩な臨床研修を用意している。
教育方針
コースの概要:
呼吸器外科専門医大学院コースの1例
卒後3年目:一般外科研修を医科歯科大学外科関連病院で集中的に行う
卒後4年目:東京医科歯科大学呼吸器外科 医員として呼吸器外科修練
卒後5年目~6年目:東京医科歯科大学関連病院や協力関係にあるhigh volume centerの連携により多彩な呼吸器外科の経験
卒後7年目:大学院入学:この時点で呼吸器外科専門医コースから大学院コースへ移行
大学呼吸器外科医員として呼吸器外科のさらなる修練と後輩の指導
大学院卒業後は東京医科歯科大学呼吸器外科で医員・教員として、または関連病院にて後輩の指導に当たる
臨床活動および学外活動
外来:火・木・金
手術日:月・水・金
診療科カンファランス:月
呼吸器合同カンファランス:月
臨床病理カンファランス:水
病棟回診:毎朝
教授回診:火
Journal Club:火(隔週)
M&Mカンファランス:火(隔週)
ラボミーティング:火(月1)
国内学会活動:日本外科学会、日本呼吸器外科学会、日本胸部外科学会、日本肺癌学会、日本呼吸器内視鏡学会、および各地方会
臨床上の特色
肺・縦隔・胸膜・胸壁の呼吸器疾患に対する外科治療を担当し、大学病院として先進医療・高度医療を提供する。早期肺癌・良性肺疾患に対して、低侵襲の鏡視下呼吸器手術を提供し早期退院・早期社会復帰を図る。一方、局所進行肺癌・悪性胸膜中皮腫などの難治性胸部悪性腫瘍に対して、複数診療科の連携下で化学療法・放射線療法を組み合わせる集学的治療により治療成績・予後を改善する。これらを臨床研究として遂行し、成果を上げている。