概要 研究活動 教育活動 臨床活動および学外活動
ホームページ http://www.tmd.ac.jp/grad/merd/index.html

スタッフ

職名 氏名(カナ) 研究者情報
教授 山脇 正永(ヤマワキ マサナガ)
講師 岡田 英理子(オカダ エリコ)
助教 赤石 雄(アカイシ ユウ)
助教 鹿島田 彩子(カシマダ アヤコ)
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概要

本講座は「知と癒しの匠を創造し、人々の幸福に貢献する」という本学のミッションを、教育及び教育面の管理運営の視点から遂行してゆく分野である。本講座は教室・診療科・部門・職種などの分野を超えた協調を通じて、本学の教育、研究、臨床、管理運営に貢献することを理念としている。医学医療教育は卒前教育のみで終わるものでなく、連続性をもって生涯を通じて継続するものである。本講座は、医学部医学科では卒前6年間と臨床研修2年間の教育の“調整と支援”を担当し、将来のClinician Scientist及びScientific Clinicianとなるために、医学者・医療者として基盤的な能力を涵養することを目的としている。
本講座の起源は2000年発足の医学部附属病院総合診療部にさかのぼり、「”調整と支援”を通じて高度先進医療の推進に貢献する」の理念に基づき、①卒後臨床研修プログラムの策定、②医療福祉支援体制の整備、③細胞治療センターの創設、④卒前教育の横断的教育課程の充実、⑤病棟業務の改善、⑥医療安全の管理、⑦セカンドオピニオン外来などに取り組んできた。これらのうち、卒前教育(カリキュラム改訂、臨床実習の改革、ハーバード大等との提携など)や卒後教育(総合教育研修センターの運営)など教育および研修に関わる活動が主たるものとなり、2006年度に臨床医学教育開発学分野に改組し現在に至っている。なお、2011年発足の医歯学融合教育支援センター(その後統合教育機構に改組)とも密接な連携をとっている。
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研究活動

 各教員の専門性を加味し医学医療教育という視点から下記の研究を展開している。

・段階的な臨床能力獲得のための評価に関する研究
卒前臨床実習と卒後臨床研修においていかに学びいかに実践し続けていくかについて教育・評価技法を研究している。「ICTを基盤とした卒前卒後のシームレスな医師の臨床教育評価システム構築のための研究(厚生労働科研)分担:山脇正永、岡田英理子、那波伸敏」、「医師臨床研修と連携可能な卒前の臨床教育評価システムの開発・運用・評価とデータ分析(基盤研究A)分担:岡田英理子」において、臨床研修でのオンライン臨床教育評価システム(EPOC2)の開発に携わるなど臨床現場での教育・評価方法の研究を行っている。
・VRを用いた新たな学修手法、試験方法開発に関する研究
「ポストコロナ時代の医療人材養成拠点形成事業(文科省)分担:山脇正永」「日本漢方医学教育財団研究補助事業 代表:山脇正永」において、VRを用いた新たな学修手法、試験方法開発に関する研究を行っている。
・医学生・研修医の研究倫理教育に関する研究
「学際的アプローチによる研究倫理教育のモデル評価プログラムの開発と検証(日本医療研究開発機構(AMED))分担:山脇正永」において、医学教育学の観点からの教育効果のモデル評価尺度・評価プログラムの開発とその有用性の検証並びに改良についての研究を行っている。
・デザイン思考を用いた患者服薬・薬剤嚥下に関する研究
「服薬時嚥下障害への新規治療戦略(基盤研究C)代表:山脇正永」、「デザインに拠るリスクマネジメント(基盤研究B)分担:山脇正永」において、デザイン思考を用いた患者服薬・薬剤嚥下に関する集学的アプローチの研究を行っている。
・チーム医療及び多職種連携教育に関する研究
「超高齢社会において重要な医科歯科連携のための教育教材と評価尺度の開発(文科省)分担:那波伸敏」において、チーム医療及び多職種連携教育に関する研究を行っている。
・健康予防と患者教育に関する研究
「真の社会イノベーションを実現する革新的「健やか力」創造拠点 弘前大学COI. (文科省 COI STREAM)研究協力者:山脇正永」における京丹後長寿コホート研究、及び産学連携研究Green FarmRehabilitation™プロジェクト(京都大原記念病院、株式会社タキイ種苗及び京都府立医科大学と共同)に参画し、超高齢者の健康予防に関する患者教育プログラム開発の研究を行っている。
・その他医学教育に関する研究
臨床推論における認知メカニズム・脳内処理に関する研究、卒前・卒後の臨床医学教育におけるcompetence評価に関する研究、医療面接教育における多面的評価方法に関する研究、在宅医療・地域医療教育に関する研究などを行っている。
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教育活動

・卒前教育
大学医学部附属病院の重要な使命である臨床研修を病院長のもと管理・運営する部門として、「患者中心の視点を有する専門医」「高度先進医療を担える家庭医」の養成を目的に、医学生の診療参加型臨床実習、研修医教育、指導医教育、および生涯教育に関する診療科を横断した教育体制の確立を目標としている。「患者中心の視点を有する専門医」には基盤教育が重要であり、この視点に立ち入学初期からの継続的な卒前臨床教育を教育委員会に企画・提案するばかりでなく、MIC(Medical Introductory Course)の企画運営にも関与している。また、学生・研修医教育に資するため、東京大学国際医学教育センター、本学統合教育機構と共同して模擬患者養成に関わっている(模擬患者つつじの会)。臨床実習においては、低学年の早期臨床体験・高学年の医療面接および系統的診療法の実習・診療所実習を実施している。臨床実習自体の質を向上させるため、指導教員の評価体制の整備をし、かつ運営に参画している。
・卒後教育
卒後臨床研修においては、2004年度の卒後臨床研修必修化に対応した研修・指導体制の構築を図り、2005年以来、2012年、2019年を除いてフルマッチであり、わが国で最もcompetitiveな大学附属病院プログラムを運営している。また、臨床研修の全国共用評価方法であるオンライン卒後臨床研修評価システム(EPOC)の開発でも中心的役割を果たしている。
後期研修については、2007年度より当院各診療科の後期研修プログラムを管理している。2018年度から新専門医制度が発足し、大学病院内の内科専門プログラムのとりまとめ役を果たし、またその他の診療科のプログラムでの講習会開催やとりまとめ作業等に貢献している。
・大学院教育
2004年度に開始された修士課程医療管理政策学(MMA)コースにおいても開講当初より科目を担当し、2019年度も「系名:8.人的資源管理と人材開発」の中の「2.人材の開発と活用」および「3.医療におけるリーダーシップ(実践論)」の2 科目を担当している。
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臨床活動および学外活動

医学部附属病院総合教育研修センターとして、初期研修医の採用、研修管理、各協力病院とのたすきがけ研修の運営、イブニングセミナーなどの各種講習会の開催などを通じて、初期研修の充実に貢献している。またより良い指導体制の充実のための指導医教育に対しては、臨床研修指導医講習会を開催している。全職員に対する医療安全や感染対策、医療情報などの職員研修を年間を通じて計画し、運営、実行している。国立大学附属病院長会議のEPOC運営委員会でも中心的役割を果たし、「ICTを活用した卒前・卒後のシームレスな医学教育の支援方策の策定のための研究(2019年度厚労科研)」において、新しいEPOC(E-Portfolio of Clinical training : EPOC2)の開発を行っている。
また、わが国の医学教育関連団体及び関連学会でも各種委員会委員として活動している。
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