概要
健康教育とは、生涯を通じて個々人が望む健康な生活を実現するために、自分やまわりの人々の健康に関わっていけるように、人びとに知識、スキル、態度などについて計画的に提供する活動です。本分野では、家庭、地域、学校、職域、病院など様々な場面で,歯や口の健康と生活習慣との関連などをテーマとして、研究・教育・フィールド活動を展開しています。また、歯科衛生学分野の教育手法も研究課題としています
研究活動
1) 口腔保健行動に関する研究
口腔保健行動、行動変容に関する研究
2) 口腔健康管理に関する研究
大学生を対象とした歯科疾患予防、口腔健康教育の啓発に関する研究
要介護者を対象とした口腔衛生管理に関する研究
3) 多職種連携に関する研究
4) 歯科衛生士の教育における教育手法の研究・開発
歯科衛生士の卒前卒後教育の手法、成果等に関する研究
教育活動
口腔健康教育学は、健康を促進するための理論的および実践的なスキルを提供することに焦点を当てた特別な研究分野です。大学院レベルの口腔健康教育の主な目的は、他の医療従事者や地域住民と協力して、様々な分野で効果的な健康増進プログラムを実施できる専門家を育成することです。
教育方針
人びとの健康づくりに資することを目的に、口腔保健のあり方を包括的に捉え、環境づくり、心身健康を維持・増進するための理論と技術を教授し、健康教育の実践能力を培う教育を行う。人と関わる態度、知識、技術を習得するとともに、患者、住民などとの信頼関係を築くためのコミュニケーション能力を身につけることを目的とする。
大学院では、健康教育などに関する研究を行い、科学的根拠に基づいた実践を展開することによって、人びとの健康づくりを推進する能力を養う。
担当科目:
歯科衛生学総論、口腔保健と専門職、口腔疾患予防学、臨床体験、健康教育の基礎、健康教育の企画と実践、臨床体験実習、歯科衛生過程の基礎、歯科衛生過程専門演習、チーム医療入門、チーム医療の基礎、チーム医療の実践、口腔機能管理実習、歯科衛生学演習、歯科衛生臨地実習、歯科衛生臨床・臨地応用実習、卒業研究、口腔保健エクスターンシップ、保健行動科学、歯科衛生研究、相談援助の基盤と専門職、臨床口腔保健衛生応用学、歯学科混合セミナー、口腔保健福祉学、
臨床活動および学外活動
口腔健康管理科では、歯科衛生士が患者さんの口腔ケアをサポートし、むし歯や歯周病を予防することで、患者さんの口腔と全身の健康を生涯にわたって維持します。
OHCでは、全身麻酔を必要とする手術後に起こりうる合併症を予防するため、当院では手術前に口腔衛生の維持・向上に努めています。また、手術後に起こりうる口腔内トラブルのチェックも行います。これに加えて、全身的な内科的治療によって生じる可能性のある口腔内のトラブルを、治療前や治療期間の早い段階で発見し、介入できるよう積極的に取り組んでいます。入院中、口腔内のトラブルが発生した場合や摂食機能が低下した場合には、必要に応じて迅速に対応します。東京医科歯科大学属病院の特色を生かし、院内の各診療科やスタッフと連携し、口腔ケアを推進していきます。
臨床上の特色
歯科衛生士は、患者さんが生涯を通じて口腔内と全身の健康を維持できるようサポートする重要な役割を担っています。